視点が違うと面白い
昨日は千葉市生涯学習センターで開催された「千葉市遺跡発表会」に参加してきました。
昨年千葉市内で発掘された遺跡の中から、注目される三つの遺跡について説明をききました。
三人の先生の発表をききながら、私はメモしたりたくさんの疑問と格闘していました。
頭の中は「なぜ?」だらけでした。
ところがこの日、私は家人と一緒に発表会をきいていたのですが、帰宅してからきいた家人の感想はシンプルでした。
「技術革新が人の生活を豊かにする」と。
五世紀から六世紀にかけて、大陸から新しい技術が伝来しました。
「製鉄技術」「須恵器」「馬」、この三つです。
「製鉄技術」がきたことで、これまで木製の農具から鉄製の農機具が誕生しました。
「須恵器」の登場は、野焼きで作っていた土器が窯焼きで大量に規格化されて作られたことを意味します。
「馬」の伝来は、それまで徒歩しかなかった陸の移動手段を馬を使って速く移動できることになります。
この発表をされた先生は「この三つのおかげで、農作物の生産率が上がり効率化され、この時代から千葉の遺跡には人が増え、住居跡が爆発的に増えたのだろう」と推測されていました。
家人の職業は技術屋です。普段はパソコンやサーバーと格闘しながら仕事をしているようです。
それで家人はITの技術革新と大陸の技術伝来を重ねて話をきいていたのかなと思います。
私は歴史をずっと勉強していましたから、様々な歴史の出来事と比べたり、地域史を思い出しながら発表会について歴史的な感想を出しますが、
職業が違う人が歴史の話をきくと、こうもきくところが違うのかと面白かったです。
私はまだまだ視野が狭いなあ、もっと現代と結び付けて歴史を探求するというのも考えないといけないなと思った次第です。
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