「揺れた」2016年
まもなく2016年が終了です。
私の、今年の漢字を選ぶなら「揺」しかありません。
三月に二人で久しぶりに帰省した熊本。
新幹線やくまモン効果でたくさんの観光客でにぎわっていた熊本市内熊本城。
いい町になったなと思っていたのに、その約二週間後
震度7の地震が熊本を襲いました。しかも二度。
10月に帰省したときは、こんなことになっていました。
石垣も櫓もくずれ「難攻不落」いわれた名城が、こんな姿になるなんて思ってもいませんでした。
私はここの石垣の前で呆然と立ち尽くして、人通りがあるにもかかわらず、涙が出そうになっていました。
実家の両親ががんばって家の片づけやら、震源地近くのボランティアにいっているというのに
「私はこれからどうしよう」「この先どうしよう」と心が揺れていました。
この直前、6年間勤務を続けていた会社で、勤務時間の変更からゴタゴタがはじまり
「会社をやめるか、無理な勤務体制で仕事を続けるか」という選択を迫られていました。
多分、このころの心が一番どん底だったかもしれません。
日課にしていた早朝の散歩も、集中できず楽しめず
西の空に沈んでいく明け方の月をただぼんやり眺めて
「どうしようどうしよう」と何も答えのでないことばかり一人で悩んでいました。
そんなとき、声をかけてくれたのが、長年の友人たち。
みんな私の話を黙ってきいてくれました。たくさんのアドバイスももらいました。
私は「揺れる心」から決別することにしました。
9月ですぱっと仕事をやめて
10月に実家に帰り、せっせと片付けを手伝い、親の話をきき
「自分の心に正直にやりたいことをやろう」と決断しました。
その結果、本当にたくさんの方から声をかけていただきました。
少しずつですが、来年の目標、ビジョンが見えてきました。
熊本地震、まだ小さな余震が続いています。もうこれ以上揺れないでほしい。
私も心をゆらゆら揺らすのはもうやめます。
来年は酉年ですから「羽ばたいて飛ぶぞ」というくらいの勢いで2017年、駆け抜けていきたいです。
支えてくれた家族、友人、本当にありがとう。
心から感謝です。
この感謝を忘れず、来年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆さまよいお年をお迎えください。
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