デジタルとアナログは共存できるか その2
昨日、雑誌の売り上げが書籍を下回る見通しになったと報道されました。
出版業界では「雑高書低」と言われ、書籍より雑誌の売り上げが高いのがこれまでの常識でした。
出版業界そのものの売り上げが落ちる一方ですが
雑誌の売り上げが書籍を下回るというのは実に41年ぶりのことで
雑誌に頼ってきた出版、書店にとっては大きなショックだと思われます。
雑誌の売り上げが急激に落ち込んだのは、インターネットの普及
電子書籍のサービスが主な原因だと考えています。
先日「デジタルとアナログは共存できるか」というタイトルで
書籍の売り上げに危機感を持っていることを書きましたが
考えていたことが少しずつ現実になっている気がします。
実はあの記事を書いた後、ITエンジニアの小川昌紀さんにお話しをうかがう機会がありました。
「デジタルとアナログは共存できるか」と「もし紙が使えないとしたら、今の技術で最適な記録媒体は何か」を
おききました。
小川さんの結論はこうです
「急激に紙がなくなることはない」でした。
デジタルは電源がなければ動かないから、情報を見ることができない。
アナログは電源がなくても、自分でみたい情報を見ることができます。
つまり、未来永劫デジタルを見続けられるかという保証がないわけです。
さらに紙以外の記録媒体で石英ガラスにレーザーで情報を記録するいう話も教えていただきました。
大手電機メーカーが研究開発しているそうで1000年はもつというお話しでした。
デジタル業界のど真ん中にいらっしゃる方にお話しをきけたのは
とても貴重でよい経験になりました。
ITのプロが「紙がなくなることはない」とおっしゃるのですから、
紙の本や雑誌がこの世からなくなることはまずないといっていいでしょう。
とはいっても、報道の通り書籍の売り上げが減少傾向にあるのは事実です。
私の好きな紙の本がなくならないように、私には何ができるのか模索してみたいと思います。
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