デルトラとドラゴンライダー
クリストファー・パオリーニの「ドラゴン・ライダー」シリーズ
両作品とも映画化やテレビアニメ化されて人気の高い作品である
しばらくファンタジー小説から離れていたので
いつのまにかこんな児童文学が出版されていたのだなぁと思いつつ
あまり期待せず手にとってみた
「ドラゴン・・・」のほうは一冊が600ページを超えるという
非常に壮大で緻密なお話
独特の言語まで登場して本格的ではある
しかし話のあちらこちらにトールキンの「指輪物語」がちらついてオリジナリティにかける
話が進むにつれて「スターウォーズ」のようなのりになってきてるし
話の設定にぐっとひきこまれるものがない
10代という非常に若い年齢でこれだけスケールの大きな話が書けたというのは評価するが
いろんなファンタジー世界をみてきた私には物足りないお話だ
一方「エルドラ」は活字が大きくて一冊200ページ
対象年齢を小学校低学年にしぼっているとみた
難しい漢字にはルビがふってある
話の始まりがおおさ゜っはすぎるというか強引じゃないかという気がしたけど
途中途中のなぞかけにぐっと引き込まれる
「これはいったい何をあらわしているのだろう」
「これがきっかけで何かが起きるはず」と
わくわくするのである
作者は「ローワン」シリーズで賞をとり、大人向けのミステリーもてがけるベテランである
読み手をひきつけるツボを知り尽くしているという感じ
子供だまし的なところもみえるがストーリー展開で面白くみせている
どちらの作品ともこれからの展開
最後のオチがどうなるかまだわからないところは楽しみであるが
今の時点では「デルトラ」シリーズが私の中では優勢である
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